職員としてのやりがい
女性児童指導員 (経験年数1年)
私がこの仕事でやりがいを感じる瞬間は、出会って間もない頃はなかなか話せなかったり、口数が少なかった子が少しずつ心を開いて話しかけてくれる機会が増え、「今日はこんなことがあったよ」とニコニコしながら話してくれた時です。
まだまだ、子どもたちとどのように関わっていこうか悩むことありますが、今まで自分から話してくれなかった子どもが自分から話かけてくれたりする瞬間はとても嬉しいです。
職員としてのやりがい
男性保育士 (経験年数1年)
福祉職はよく、「正解のない仕事」と言われることが多いですが、伊豆長岡学園に入職させていただき「正にその通りだ」と改めて感じました。
様々な事情で入所してきた子どもたちは、想像以上に困難を抱えています。
子どもたち一人ひとりの理解やよりよい支援を考えると対応に困惑することも多々あります。
自分自身がやれることをやってみるしかないと思っています。
そのような中で嬉しいことは、子どもたちが仲良く笑顔で過ごしている様子を見ることができることです。
子どもたち一人ひとりのあどけない笑顔には、本当に癒されます。
私自身ができることはまだ少ないですが、子どもたちの笑顔を見ることができるように頑張っていこうと思っています。
現状に満足せず学び続ける姿勢を持ち続けて、自分だからこそできる支援を探求していきたいと思っています
男性指導員 (経験年数3年)
私は北海道の山間の田舎町出身で、生まれてからずっと北海道から出たことがなかったため、いつかは道外で生活したいという思いが強くありました。
4年前のコロナが流行り始めた時期でしたが、思い切って本州に出てきて、1年ほど名古屋で生活をしましたが、夏の暑さにまいってしまい、もう少し暮らしやすい場所を探して静岡県に移り住みました。
児童養護施設で働きたいと思ったきっかけは、子どもの頃に自分自身が児童養護施設での生活を経験したことです。
7年半の施設生活は我慢することも多く、辛いこともありましたが、私を理解して支えてくれる友人がいました。
その友人たちとは今でもたまに連絡をとっています。
また、当時の職員さんが朝、笑顔で学校へ送り出してくれ、帰ってくると「お帰り」と声をかけてくれたり、困ったときは親身に相談にのってくれました。
年頃になると大人に対して反抗して、毎日のように迷惑ばかりかけていた子でしたが、それでも諦めずに辛抱強く私に関わってくれたことは今でも忘れません。
本当の家族ではないけれど、当時の施設での生活は人の温かさを感じさせてくれる場所で、当時の自分にとっては家の代わりでした。
一人ひとり入所理由は異なるため、自分との比較はできませんが、施設での生活を経験した自分だからこそ同じような境遇の子どもを理解してあげられたり、何かできることがあるのではないかと思ったことが、この仕事を志したきっかけです。
高校を卒業した後に福祉以外の仕事に就きましたが、いつかは児童養護施設で働きたいという目標があり、通信制の大学で社会福祉について学びなおしました。
コロナ禍で大変な時期でしたが、園長先生から声をかけていただき、ご縁があって学園に入職して、気がつけばあっという間に3年が経っています。
全くの未経験で子育ての経験もない中で、個性的で元気すぎる子どもたちの対応に悩んだり、伝えたいことがうまく子どもに伝わらず、ぶつかることもあり、自信をなくすこともありました。
しかし、その度に上司やユニットの先輩たちは親身になって話を聴いてくれて、できている部分を評価してくれて、困った時には的確なアドバイスがもらえました。
大変な事も多い仕事ですが、一人ひとりの子どもたちの成長を傍で感じられるところが一番のやりがいです。
3年前は言葉が拙かった子がおしゃべりが上手になっていたり、我慢できずにすぐ手が出ていた子が自分の気持ちを言葉で伝えられるようになったり、日々新しい発見があり、自分自身も子どもとの関りを通して一緒に成長させてもらえる、やりがいの大きな仕事です。
児童養護施設を退所して20年になりますが、今でも北海道に帰省した際には、何年か一度訪問しています。
当時を知る職員さんはわずかですが、会うと喜んでくれて当時の話で盛り上がります。
私の中でふとした時に立ち寄りたくなる第二の実家のような場所になっています。
学園の子どもたちでも卒園後に顔を出してくれる子がいますが、そういう子がもっと増えるように日々頑張っていきたいと思います。
この仕事に完璧はないと以前、上司から言われましたが、いつももっとあの時こうしていたらと思うことばかりです。
だからこそ、現状に満足せずに学び続ける姿勢を持ち続けて、自分にだからこできる支援を探求していきたいと思っています。
子どもたちと過ごす生活は、自分の課題と向き合い成長できる時間です
女性保育士 (経験年数11年)
学生時代は将来の目標もなく、今が楽しければ良いと思い過ごしていました。
アルバイト先にそのまま就職し、25歳を過ぎた時、もっと打ち込める仕事、やりがいを持って続けられる仕事をしたいと思い、保育士資格を取得して伊豆長岡学園に就職しました。
保育や児童養護の知識に乏しく、経験もない私にとって、働き始めてからの毎日は自分の感情で子どもとぶつかり、何も伝えられず何もできず、ただ疲弊するだけの日々でした。
今、振り返ってみても辛い時間でしたが、それでも続けられたのは、ご飯を食べて「おいしい!」と言ってくれる子どもの笑顔や、「おはよう」「おやすみ」と挨拶を交わし合える当たり前の生活がとても幸せだったからだと思います。
それと同時に、今までの自分がいかに甘えて生きてきたのか、周りに守られてきたのかを痛感し、成長しなくてはこの子たちと対等に向き合うことができないと焦りを覚えました。
何の目標もなく楽しみだけを求めていた自分を改め、先輩方の言葉かけや関わり方に注目し、児童養護を学ぶうちに、少しずつ子どもと過ごす時間が充実してきたように思います。
今は、私自身が母となり、自分の子どもを育てることで、これまでは見えなかった子どもの側面に気づいたり、自分の新しい課題が見つかったりしています。
家庭との両立が必要となり、以前と比べて思うようにできなくなってしまったこともありますが、いくつになっても自分らしく、学び、やりがいを見つけ、成長し続けられるこの仕事を大切にしていきたいです。
職員が安心して働ける環境に本当に感謝しています
女性保育士(経験年数4.5年)
私は幼い頃から幼稚園の先生になりたいという夢があり、短期大学に進学しました。
学校で社会福祉や児童養護施設について学ぶ中で、児童養護施設の職員になりたいというもう一つの夢が出来ました。
どちらも諦めれず、宿直勤務は若い時にしかできないかもしれないという単純な理由で、短期大学を卒業してから、伊豆長岡学園に入職しました。
学校の先生から「何事もまずは3年やってみること」と教わり、3年間勤めさせてもらい、子どもたちとの信頼関係が深まったり、業務的な仕事もできることが増えやりがいを感じている真っ只中でしたが、もう一つの夢であった幼稚園の先生になるために、伊豆長岡学園を退職しました。
担当ユニットの子どもたちが涙を流して別れを惜しんでくれたあの日のことは今でも忘れません。
自分が想像した以上に、子どもたちにとって、私という存在が心に残ってくれていたのだと感じました。
学園から離れ、時間が経つにつれて、「あの時自分がこうしていれば子どもの反応も違ったかな」と自分の対応を振り返る時間が増えたり、「子どもたちは、今どうしているのかな?」と気づけば学園のことばかり考えていました。
また、一度違う環境に身を置くことで、伊豆長岡学園は職員間の関係性もとても良い環境だったと気づきました。
困ったことがあれば助けてくれる先輩がいて、若手職員は安心していろいろなことを挑戦できます。
年に3回は必ず、施設長や主任など経営層の方と話をする時間が設けられていることで、どの職員も悩みや自分の思いをしっかりと聴いてもらうことができます。
思えばこれまでの3年間、子どもの対応で困ったことはあっても職員間の関係性で困ったことはありませんでした。
外に出ていろいろなことを気づいたことで、もう一度、伊豆長岡学園で働きたいと思い再就職しました。
職員が安心して働けるこの環境に本当に感謝しています。
「出会えてよかった」と思ってもらえる職員を目指してます
女性保育士(経験年数5年)
私は伊豆長岡学園の近隣で生まれ、中学校、高校と伊豆長岡学園の友人がいる環境で育ちました。
当時は何気なく過ごしいましたが、幼い頃からの夢であった保育の道を目指して進学し、児童養護施設について知り、実習したり、実際に子どもたちと関わる中で施設で生活していた友人の言葉を思い出しました。
親と一緒に暮らせないことや、施設で生活していることに負い目を感じる子もいる中、伊豆長岡学園の友人は「学園に来れてよかったと思っている、職員さんにも感謝している」と笑顔で話し、学園での生活についてもよく話して教えてくれました。
児童虐待ややむを得ない事情で施設入所となった子どもの背景を知る中で、その子の発言がすごい事なのだと気づかされました。
そして、私も伊豆長岡学園の職員となり、子どもたちと生活を共にする中で、施設のビジョンでもある「あなたに会えてよかった」と思ってもらえるような職員になりたいという夢ができました。
現在、伊豆長岡学園の職員として働く中で、伝えたいことがうまく届かず、ぶつかり合うこともありますが、乗り越える度に絆が深まったように感じる日々です。
一緒に過ごすことがあたり前で、ゲームをしたり、一緒にお菓子を作ったり、外で遊んだり、何をするわけでもなく一緒に過ごすそんな時間がとても居心地よく楽しく大切に感じています。
子どもたちが大きくなった時に「出会てよかったな」と思ってもらえるような職員を目指し、これからも頑張ります。
何気ない日常で頑張りを認めてくれる職場です
男性保育士(経験年数2年)
小学生の頃、小学校の隣にある児童館に通っていました。
その児童館が私たちの遊び場であり、小学生の私にとって将来働いてみたいと思える職場でした。
児童館で働きたいと思い必要な資格を取るため、専門学校に進学しました。
実習やボランティア、授業を通して児童養護施設のことを知りました。
児童養護施設の就職を考え、伊豆長岡学園の採用説明会に参加しました。
採用説明会で児童養護施設についてもっと知りたくなり、実習を希望し4日間体験しました。
その実習で、伊豆長岡学園では食育に力を入れており、ユニット調理を行っていることを知りました。
一般家庭と同じように子どもたちが学校から帰ってきたら、職員さんたちが夕食を作っていました。
ご飯をつくっている音や匂いを感じながら宿題に取り組んだり、ご飯づくりの手伝いをしている子どもがいました。
そんな当たり前のことが当たり前に行われていることに感動しました。
また園内には広いグラウンドがあって、宿題を終えた子どもたちがサッカーや鬼ごっこ、野球など、身体を動かして職員さんと遊んでいました。
こんな明るく、温かみのある職場で働きたいと思い就職しました。
就職したばかりの頃は、右も左もわからず、先輩職員に教えてもらうことばかりでした。
先輩職員から「失敗してもいいから積極的に頑張って」と伝えてもらい、積極的な姿勢だけはなくさぬよう頑張っています。
その他、小学生会でドッヂボール大会に向けての練習や感謝祭(バザー)、クリスマス会、卒園を祝う会などのイベント事があります。
他にもいろいろな委員会があり、各職員は委員会やイベントの担当をします。
責任ある仕事を任せてもらい、今まで頑張ってきたことが評価されたと感じ嬉しかったです。
職員さんたちは、若い職員の動きを見守って、できていることを伝えてくれます。
何がないことでもできていると褒められると嬉しく、次も頑張ろうと思える職場です。
自分自身を磨き高めたい人にとっては、とてもやりがいのある仕事です
施設長(経験年数37年)
大学で哲学を学び専門外で飛び込んだ職場が、児童養護施設 伊豆長岡学園でした。
勉強不足で何も児童養護施設のことを知らない中、勤務するようになって、あっという間に37年の年月が過ぎました。
厳しい境遇の子どもたちと苦楽を共にする中で、自分自身が試され鍛えられ磨きをかけてもらっているようで、まるで人としての修行をしているかのようです。
一人ひとりの人生の大事な基盤となる子ども時代を見守るこの仕事は、その子の一生に大きな影響を及ぼすというとても大きな責任が伴います。
一人ひとりのかけがえのない子ども時代を伴走できることは、これほどやりがいがある仕事はない「天職」だと感謝しています。
人と人との出会いを大切にする施設を目指していきたいと思います。
(↓下記の写真は、全面建て替え工事前の旧園舎の写真です)
わからないことやミスも、フォロー体制が厚く、尊敬できる先輩がいて、目指していきたいと思える環境がやる気にさせてくれます
男性児童指導員(経験年数1年)
もともと歳の離れた妹がいたこともあり、子どもが好きだという思いから保育士と幼稚園教諭の両方資格が取得できる専門学校へと進みました。
ずっとどちらに行くか迷っている中、授業で虐待を受けた子どもについて話を聴いて、とても説得力があり、施設で働くことが視野に入りました。
泊りがけの実習では明るく話しかけてくる子どもたちも、実際に入職して一緒に過ごしていみると第一印象とは違い、深い傷を知ることになりました。
でも、そこには導いていこうと未来を見据えて見守っていく先輩方がたくさんいます。
大変だからこそ、先輩たちの接し方、思いに触れるたび感動があり、自分もそんな人間になりたいと思います。
尊敬できる人との出会い、少しずつ心を通わせていく子どもたちとの信頼関係、今の僕には両方とも自分を磨くことのできるいい職場です。
「休日の過ごし方」⇒「先輩と釣りに行くことがあります。近くに川があるって気持ちいいですよ」
子どもたちの笑顔や感謝の言葉が何よりもやりがいです
女性保育士(経験年数7年)
小さい頃から漠然と幼稚園の先生に憧れて、保育士の資格をとろうと大学に通っていました。
そこで児童養護施設での仕事を知りましたが、当時は「こんな仕事もあるんだ」くらいに感じた程度でした。
県外で幼稚園に勤めていましたが、伊豆の国市に引っ越すことになり、職場を探している中で伊豆長岡学園を知り面接に来たところ、幼稚園と比べて施設が大きく、年齢層も広いことに驚いたのを覚えています。
最初は子どもたちとうまく関わることができるかという不安が強かったです。
でも、こちらの職員さんはみんな仲が良く、助けてもらったり話を聴いてもらったり。
おかげで少しずつ慣れて今では「肝っ玉かあさん」と呼ばれています。
まだ若いのですけどね 笑。
中学3年生のころから見続けている学校を嫌がっていた子どもが、高校2年生になったとき、「あの時進学を勧めてくれてよかった」と話してくれたことが、本当に嬉しかった。
大変なことも沢山あるけれど、子どもたちが安心して眠っている顔を見るのを喜びに、未来を自分の足で歩いていけるよに温かく支えていきたいと思います。
「伊豆長岡のいいところ」⇒「日帰りで楽しめる温泉があって、大学病院があって何かと安心、住みやすいですよー!」
自分らしく働いていくことができる環境が伊豆長岡学園には整っています
男性保育士(経験年数8年)
中学生の頃から保育園の先生になりたいという夢があって、専門学校で保育士の免許をとりました。
意気揚々と保育園に実習へ行ってみて、理想と違うことを目のあたりにしてしまって。
ひとりで小さな子を何人もみることは自分には向いていないかもしれないと感じてしまいました。
その頃、学校の先生から「あなたの性格なら合うと思うよ」と紹介されたのがこの児童養護施設の職員です。
半信半疑で実習にいってみたところ、子どもたちに「おかえり」と迎えて遊ぶ時間が楽しく感じて就職を決めました。
もともと人と関わることが好きということもあって、個性あふれる子どもたちと触れていると、その考え方に驚いたりと面白さがあります。
大変なのは、宿直とあまり寝れないことでしょうか。
楽しいと思うのは、うちの施設、ドッヂボール大会とかで成績残しているんですよ。
みんなで一緒に練習して一致団結して優勝したり。
そんな同じ目線に向かう時間を共有できたりすると子どもたちも自分も嬉しい気持ちになりますね。
まだまだ自分に満足なんてしていません。
でもこの伊豆長岡学園での仕事は、自分らしく働いていきたいという思いを叶えられる場所ではないかなと思っています。
「伊豆長岡のいいところ?」⇒「空気が綺麗!」